青い空、青い海、風光明媚な徳島県鳴門市に、四国4県の女性会メンバー約300人(高松女性会からは22人が参加)が集い、大会が盛大に開催された。
穴吹四女連会長は主催者挨拶の中で、四国八十八ヶ所へんろ道文化世界遺産登録促進事業について、全商女連の会議で事例発表を行ったことを報告するとともに、「全国の女性会連合会の中で、地域ブロックの単位で事業を実施しているのは、当連合会だけ。それだけ四国は団結力が強い」と述べ、今後も連携を強化し、何事にも積極的に取り組もうと呼びかけた。その後、協議事項に移り、穴吹会長が議長となって進め、当日の議案はすべて原案どおり
承認可決された。
続いて、カナダ出身で、四国遍路研究者である徳島文理大学客員講師ディビット・モートン氏から「外国から見た四国巡礼路の特徴と未来に継ぐお接待の心」と題して講演があった。
モートン氏は、『遍路文化のすばらしいところは、国籍や性別、年齢に分け隔てなくすべて「一(いち)お遍路さん」として平等であり、心と心で触れ合えること。中でも「お接待の心」は世界でも例がなく、長い歴史の中で、その習慣が息づいていることはたいへん貴重ですばらしいことだと思う』と述べ、この文化をひとりでも多くの日本人、そして外国人にも知ってもらいたいと呼びかけた。また、外国人が四国八十八ヶ所霊場をまわってみると、不便なことが多い現状を説明し、外国人向けの英語版地図を自らが作り、発行したことを事例として挙げ、今後も遍路文化を世界へPRし続けたいと意欲的に語った。
講演会終了後の交流会では、徳島県女連による趣向を凝らしたアトラクションがあり、参加者は和やかに集い、親睦を深めることができた。
交流会の時に、新居浜商工会議所女性会の人と隣り合わせになりました。彼女は、素敵な布地の箸袋から“マイお箸”を出してご馳走を食べ始めました。彼女たち新居浜商工会議所女性会のメンバーは、どこへ行くにもそれを持っていくそうです。
たかが一膳のお箸、されど一膳のお箸ではないでしょうか。
理事 小林 欣子
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