今年度初めての例会は、総本山善通寺において開催し、会員22人が参加しました。
真言宗善通寺派管長 樫原 禅澄 大僧正より「四国は一つ」と題し、お話を伺いました。
樫原管長は、四国には世界遺産がないので「四国八十八箇所霊場と遍路道」の世界遺産登録の活動には大変関心を持っており、他の土地を訪れて感じたことなどを述べられました。
五島列島では、船や電車などに世界遺産登録への活動についてのポスターが貼ってあるが、四国の電車やバスなどでそういうものはあまり見かけないように思う。
四国はその活動を行っているという宣伝が足りないのではないか。
全国から来る人に対し、「四国はひとつ」となって活動していることをアピールし、理解と協力をしてもらうことが大切である。そのためには、ホテルや観光地などにパンフレットやポスターを配布する、ステッカーを車や玄関に貼るなど、市民・県民を挙げて運動をしてはどうか。
先般、世界遺産登録された中尊寺を訪ねると、旅行者である私にも「応援してほしい」と会う人ごとに声をかけられた。その土地の人が熱心に活動していることも選定基準の一つとなるようで、一部の人たちの活動ではなく、市民・県民挙げて活動することも重要であるようだ。
まずは、四国の住民に宣伝して、意識を高める。
そして、県外、四国外の人たちへの宣伝活動。例えば、年間に10万人〜20万人の観光客に対し、チラシを渡し、持って帰ってもらうことで、全国に活動をしているという宣伝効果も期待できる。
また、札所がない地区の住民や、遍路道ではない土地の人たちに、活動への協力を求めることも必要であるが、難しいことでもある。
様々な視点からの課題を知ることができ、充実した時間を過ごしました。
|