へんろ道文化への理解深める
〜四国商工会議所女性会連合会四国八十八ヶ所へんろ道文化世界遺産登録促進事業〜
5月17日、昨年10月の屋島寺でのお接待に続く2回目の活動として、へんろ道の現状やへんろ道文化について理解を深めるため、第83番札所一宮寺から第88番札所の大窪寺を参拝しました。
第85番札所八栗寺では、へんろ道を空き缶等のゴミを拾いながら実際に歩き、新見副住職から、八栗寺の縁起、へんろ道の状況、へんろ道文化について説明を伺いました。
新見氏から「四国八十八ヶ所へんろ道は世界でも稀にみる循環型の道で、たいへん貴重な財産であり、世界遺産の価値に値すると自信を持って言える。みなさんのへんろ道文化世界遺産登録促進活動は、たいへん喜ばしいことだ」とご賛同をいただくとともに、「ここでいま一度、四国八十八ヶ所は観光地ではなく修行の場であるということを再認識していただき、今後も広く啓蒙普及活動に取り組んでいただきたい」とアドバイスを受けました。
香川は四国の中で、道路舗装率が最も高く、車で移動するには最適である反面、古来からのへんろ道はほとんど消失している現状を目のあたりにし、今後の活動の方向性について行き詰まりを感じながらも、へんろ道を美しくし、実際に歩くことにより、大いなる自然の懐に抱かれて、古くから伝承されてきたへんろ道文化について思いを馳せ、また新たな考察を深めることができました。
あいにくの雨や濃霧にもかかわらず、長時間にわたり参加者一同が協力して取り組んだこの貴重な体験を糧に、引き続き当会として実施できることから活動していくことで気持ちを新たにいたしました。
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