心をつなげて四国はひとつ
雲ひとつないさわやかな秋晴れのもと、四国内の女性会メンバー総勢約340人が高松に集い、当女性会からは事務局を含む83人が参加しました。
本年は、香川県が主管となり、当女性会が幹事に決定したため、昨年の愛媛大会開催以降、さまざまな企画を検討し、幾度も会を重ねて準備に取り組んできました。
当日は、朝早くから集合し、香川県下の女性会のご協力もいただきながら、「おもてなしの心」をモットーに従事。開催地主管、香川県商工会議所女性会連合会関谷副会長の開会の辞で開会し、当女性会
梶副会長の司会のもと、国歌斉唱、女性会の歌斉唱、物故者への黙祷が行われました。
次に、主催者として穴吹会長が挨拶し、挨拶の中で、会長の職に就いてから1年3ヶ月の月日を振り返り、「四国の女性会をまとめるという職務の重さを痛感するとともに、ご見識豊かな各会長さんをはじめ会員の皆様のご協力に感謝している」と述べました。
祝電披露の後、引き続き協議事項に移り、穴吹会長が議長となって進めたところ、当日の議案はすべて原案どおり承認可決されました。
その後、香川県から次回大会開催地である徳島県に会旗が手渡され、閉会しました。
総会終了後、引き続き、研修会、交流会、視察見学会(希望女性会のみ)が実施され、実り多い一日となりました。
【研修会】
演題 「地域の特性を活かしたまちづくりを目指して −四国へんろ道文化から学ぶもの−」 講師:本谷美加子氏/案内役:フリーアナウンサー・佐野美枝子氏
「ひとりの女性が四国八十八ヶ所の全行程を歩いてどう変わっていくのか・・・『心の旅』をしてみませんか?」本谷さんが四国八十八ヶ所の歩き遍路に挑み、「祈り」をテーマにした創作活動に取り組むことになったきっかけはTV局からのそんな依頼だった。話の内容を聞き、「ぜひやりたい」と承諾した。
2001年から2002年にかけた1年9ヶ月に及ぶ心の旅。その間「風に抱かれて〜本谷美加子の四国巡礼」がテレビ放送され、話題を集めた。
全行程1200km。歩くうちに自分にあった巡り方を見つける。歩いてまわる魅力は、「人との触れ合い」だと話す本谷さん。「行く先々で心温まるお接待を受けたり、歩く仲間との出会いは本当にすばらしいもの。とても励みになり、体力的に厳しい難所も乗り切ることができました」と笑顔で当時を振り返る。
八十八ヶ所の中でも、難所と言われる11番札所から12番札所まで共に歩いたオーストラリア人。リストラに遭い自分の現状を打破するため八十八ヶ所をまわっている青年。いろいろな人が、さまざまな思いで歩き遍路をしていることを深く認識する。
そして、58番札所を訪れた時、へんろ道文化を世界遺産化に向けて活動している小山田住職と出会う。「へんろ道文化を世界遺産に登録することが目的ではなく、遺産化にしようと活動することで、お接待の心を広く知っていただくことが本来の目的だ」という話にとても感銘を受けたと話す。
また、四国の四季の自然のすばらしさに触れ、自分と自然とのつながりを体感し、自分自身のより深いところに気づき、素直になれたと言う本谷さん。そのことがよりよい変化をもたらし、また違った自分を発見することができたと話す。「まわっていて本当に幸せでした。それだけに、まわり終えた時の寂しさはすごいものがありました」
最後に、地域の特性を活かしたまちづくりを目指すため、四国に住む人が今後何をしていけばよいと考えるかという問いかけに対し、「お接待の心・習慣、ボランティア活動など、すでにすばらしいものがあり、本当に四国の皆さんの力によって四国八十八ヶ所は守られていることを実感しています。このすばらしいものを今後もずっと続けていただきたいと思います」とメッセージが贈られた。
【交 流 会】
当女性会メンバーによる厳かな詩吟で幕が開き、四国商工会議所連合会綾田会長の乾杯の発声で、賑やかな懇親が始まった。
宴もたけなわの頃、空海いろは音頭で会場はさらに沸き、徳島県内女性会の各会長による徳島大会PRがあった。そして、香川県商工会議所連合会中村専務理事の中締めにより閉会しました。
【視察見学会(エキスカーション)】
交流会終了後、3つのコースに分かれ、視察見学会を実施した。見学希望のあった10女性会総勢90人が参加し、それぞれの見所を満喫しました。
[まるごとサンポート〜ふるさと発見〜]
●宇高連絡船記念展示場/かがわプラザ/展望ロビー
宇高連絡船記念展示場では、瀬戸大橋ができるまで香川の交通の重要な役割を担った宇高連絡船の貴重な資料を展示。 また、かがわプラザはまるごと体験できる新しいスタイルの情報発信・交流拠点です。
ボランティアガイドさんがサンポート高松の見所を丁寧に説明してくださいました。
[エコサンポート 〜地球に優しく〜]
●地域供給システム配給センター
サンポート高松の建物に冷暖房の冷水及び温水を供給する施設。瀬戸の都高松らしくヒートポンプの熱源に海水を利用する全国にも数少ない地域熱供給システムです。四国電力さんのご協力で見学しました。
[レトロタウン北浜アリー]
●北浜アリー
昭和初期に建てられた湾岸倉庫群を活用した新たな商業施設。味のある建物の中に、個性豊かなショップが賑わいを創出しています。北浜アリーを手掛けられた井上商環境設計鰍フ井上社長様がご案内してくださいました。
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