当女性会では、キナシ大林病院 糖尿病センター長 石田 俊彦 氏を講師に迎え、例会を開催しました。「健康寿命の延ばす方法を考えましょう」と題し、講演があり、会員等29人が話に耳を傾けました。
石田氏は、「近年、糖尿病患者が増えており、その要因として、食事内容の欧米化や食べ方(早食い等)、運動不足やストレスなどが挙げられます。これらの環境因子と遺伝的素因が揃って、初めて糖尿病になりますが、糖尿病にかかると、身体は細菌に対しての抵抗力が弱くなり、細菌が入りやすい口内をはじめ、心臓や血管などへも症状が広がっていきます。また、現代の乳幼児から学童期にかけての子供たちは、親からの食育により、柔らかい食事が中心で固いものが食べられなくなることや、味付けなどにおいては、レトルト食品を使用することが多いため、現代型栄養失調症になっていることが多い。糖尿病も乳幼児、幼少期からの生活習慣に起因してくるため、子供の糖尿病は本人だけではなく、親の責任でもあります。」と話されました。
自分自身や子供の糖尿病を防ぐためにも、家庭単位で生活習慣を正し、食生活の見直しを図り、実行していくこと、また、成人にとっては、健康なうちに信頼できる「かかりつけ医」と「専門医」を持つことで、医療と上手に向き合い、糖尿病の予防と改善に努めて欲しいとの言葉に、参加者は自身のこれからの健康について見直すきっかけとなりました。
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